アリス・イン・ワンダーランド

映画「アリス・イン・ワンダーランド」を観てきました。



初めて観る3D映画ということで、字幕ではなく吹き替え版を選択。
なぜ字幕は避けたかというと、字幕版ではどうしても字幕に注視する時間が発生してしまい、キモである3D部分を見逃してしまったり、あるいはそれでなくても集中して映像に見入ることができないからです。

ただ、私自身は実は吹き替え版の映画というのがあまり好きではなく、どうしてそうなのかと言えば、映画の吹き替えには話題を作るために「声優」には慣れていないTV俳優を使ってしまったり、あまつさえ芸人だのアイドルだのを起用してくるのが嫌いだったからです。
ちょい役に回っているならいいんですが、大体そう言う起用に限って主要キャラだったりするので・・・いままでは正直期待できませんでした。

でも、今回の3D映画に関しては、事前に妻から「声優のマッチングや演技に力を入れている」という話を聞いていたので（妻はTVで観たらしいです）、期待半分、不安半分での視聴でした。

結果から言うととても出来のよい吹き替えで、少なくともセリフなどに破綻はなく、とても楽しく観ることができました。
アニメや洋画の吹き替えなどで見かける、まさに歴戦の強者といった声優さんたちが多数出演されていました。

改めて、「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を読みたくなりましたね。

以下、ネタバレを含みます。

物語は、新解釈だなんだという触れ込みがあったようですが、個人的には原典のアリスの続編と感じました。
舞台はアリスが成長した後（13年後？）の物語。

赤の女王（ハートのクィーン）が権力を握ったワンダーランドにて、伝承に導かれて成長したアリスがワンダーランドの平和を取り戻す話。

トランプ兵の姿が非常に格好良くアレンジされていたのが印象的。

物語では打ち倒すべき敵として「ジャバウォッキー（ジャバウォック）」が出てきて、アリスはそれを打ち倒す剣として「ヴォーパルの剣」を手に入れ、振るいます。
このヴォーパルの剣の意匠も格好良かった。

アリスというメルヘンの世界を、実に上手くヒロイックファンタジー的に焼き直したといった感じでしょうか。

ここまで書いて、「ヴォーパルの剣」ってすごい耳に残ってるんだけどなんだっけ？っと調べたら、元々「鏡の国のアリス」の「ジャバウォックの詩」（Wikiより）で、詩の中の主人公がジャバウォッキーを退治したときに使った剣の銘だと判明。
なるほど、それで「新解釈なのか」と、ここに来て至りました。
内容的には、鏡の国のアリスでアリスが読んだ詩が、実は十数年後にアリス自身が成し遂げる事柄の予言書であった、と言ったような介錯でしょうか。・・・間違ってたらスイマセン。原典のアリスについて知識が少ないもので・・・。


とにかく、とても楽しめる映画でしたね。

ただ、「主演：ジョニー・デップ」となっているけど、ジョニー・デップが演じたのは「マッドハッター（おかしな帽子屋）で」、主演＝主人公ではないという・・・この辺はちょっと不思議でしたねｗ
あ、でも名前が売れてるとか売れてないとか、その辺が関係するのかな？
この辺はきっと「映画用語」というか、そういうものなのでしょうねｗ